原材料が高いものは、製品価格も当然高くなります。原材料が天然であれば、合成よりも高くなります。しかし天然であれば何でもいいわけではありません。せっかく天然を使いながら、ビタミンなどの成分だけを分離抽出したものであれば、高いだけでそれだけの価値があるかどうかは疑問です。例えば、合成ビタミンEよりも天然ビタミンEは2倍の抗酸化力があったとしても、天然ビタミンEが合成よりも2倍以上高ければ、コストパフォーマンスは悪いことになります。つまり同じ効果を得るためにかかる金額を比較すれば、合成のほうが、コストパフォーマンスがいいということになります。天然ビタミンEの代わりに合成のビタミンEを2倍摂れば同じ効果が得られて、しかも安く済むのです。天然であっても成分だけを分離抽出した精製栄養素であれば、自然なバランスをなくした不自然な栄養素という点で、天然も合成も変わりなく、高いお金を出すだけの価値はないでし次にアメリカの無精製栄養素と合成の精製栄養素とをセレニウムで比べてみます。同じ含有量どうしで比べてみると、3・57倍くらい無精製栄養素のほうの値段が高くなります。しかし無精製栄養素の効力という点で比較すると、データのあるものに関しては、その関係はむしろ逆転します。コストパフォーマンスはむしろ無精製栄養素のほうがいいことになります。日本の合成の精製栄養素と比較すると、コストパフォーマンスの差はもっと広がります。無精製栄養素と精製栄養素を比較すること自体、無理のあることかもしれません。それは自然そのものと人工物を比較するようなものなのです。比較しようにも人間には分かっていないことが多すぎて比較にならないのではないでしょうか。自然の酵母や植物が持つ位置シグナルの仕組みについてもつい最近分かったところです。無精製栄養素で、自然の恵みをそのまま受けること以上のコストパフォーマンスはありません。以上コストパフォーマンスから健康(栄養)補助食品を比較する方法について、私の試算を例にしてお話ししました。皆さんも実際に比較検討してみてください。日本には、健康(栄養)補助食品の消費者が未熟なことをいいことにして、天然だから高いといってその実、中身が合成のビタミンを高く売っている悪質な業者もいます。日本の健康(栄養)補助食品を良くするためには、消費者も賢くならなければならないと私は考えています。