ダウ・コーニング側のウッドサイド(弁護士で内科医)が下級裁判所で主張していたのは、ラッペ、コソフスキー、ベイジーの三人は因果関係に関する専門家として証言するには適任ではない、という点だったが、下級審の担当判事はダウの主張を認めなかった。ダウ・コーニングの控訴は、主として同じ主張に基づいてなされたが、やはり却下された。控訴裁判所は、科学的証言は適切であるのみならず信頼されるものでなければならないと注釈を付けはしたが、コソフスキー、ラッペ、ベイジーの証言はこの基準に合っていると判断した。同控訴裁判所によれば、コソフスキーとベイジーは彼らの意見の基礎を、一部、進行中の疫学的研究の予備的研究の成果に置いている、ということだった。その4年後に私は医学文献を検索したが、彼ら二人のどちらについても、因果関係の疑問に光を投げかけるような緻密な疫学的研究の論文を見つけられなかった。ラッペの方は、ヒトの体内でのシリコーンの免疫的影響に関しては専門家として認められていると言われていたが、国立医学図書の包括的データベースを検索しても、そのテーマについてはほんの少ししか発表したものがない。
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