エグザンティアより強固な印象を与えるボディの剛性感も、快適な乗り心地に大いに貢献しているのは間違いない。ハンドリングに関しても、タイトなコーナーでの切れ味やアンダーステアの軽さではエグザンティアに及ばない半面、C5は高速コーナーで岩のように安定した身のこなしを見せる。乗り心地でもハンドリングでも、得意分野が一段と高速化しているのである。というところで、V6エクスクルーシブに乗り換える。オプションのレザー張りシートを備えたインテリアは2.0より豪華に仕立てられ、コンソールにはウッド風トリムが与えられている。右ハンドルのみの2.0と違って、V6のハンドルは左右が選べる。走り出してみると、210Sの3〜V6が2と直4よりずっとパワフルだという、当たり前の事実を鮮明に思い知らされる。しかもこのV6は、サウンドの面でも直4より明らかに魅力がある。ただし、パワーアシストが速度感応式になるステアリングは低速で違和感があるほど軽く、むしろ単純な20のパワーステアリングのほうが好ましく思えた。乗り心地はこれも素晴らしいが、身のこなしに関しては、直4モデルより鼻の重さを意識させられる。つまり、V6の走りにはたしかに高級感があるが、直4モデルのシャキッとした運転感覚にも魅力があるということだ。しかもV6エクスクルーシブの422万円に対して316万円と、2.0はプライスも魅力的なのである。ただし個人的には、C5のスタイリングにまだ若干の違和感があって、素直に惚れ込めないが、今から9年前にエグザンティアがデビューした時も、実は同じことを感じていた。ということは、C5のスタイリングに魅力を感じるのも、時間の問題なのかもしれないが。
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