アルカリのミネラルイオンが必要

2011.05.16

カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムは軽金属の類ですが、化学的に活性で、タンパク質や脂肪、リン酸基などの酸性物質(負電荷)を中和したり、分子構造の安定化に働いています。リン、イオウ、塩素は非金属ですが、水に溶けると酸性を示す性質があり、体内でリンはリン酸、イオウは硫酸、塩素は塩酸となったり、骨やタンパク質の構成成分として存在しています。これらがつくる酸は「無機酸」で、これは煮ても焼いても再び酸をつくり、中和しておかないと細胞を溶かして破壊することにつながり、極めて負荷の多いミネラルです。中和するためには、カルシウムやマグネシウムなどのアルカリ金属が必要です。これに対して、クエン酸や酢酸は「有機酸」で、酸素、炭素、水素からなる酸です。そのため体の中では、酸・塩基平衡のバインダー(接合剤)として働きます。すなわち、無機酸は分解されてもまた水と酸素と結びついて酸化物質となり、アルカリの性質を示すミネラルがないと体内を酸化させてしまいますが、有機酸は必要であればすぐにミトコンドリア内でエネルギーを放出して、重炭酸をつくり出し、再びアルカリのミネラルイオンを運搬して、最終的に必要がなくなると炭酸ガスと水に分解して体外に放出でき、水は代謝水としても利用されます。もちろんカルシウムやマグネシウムを必要としますが、それらを有効に使わせるための成分でもあるのです。このように有機酸は、体にとって二重三重に都合のよいものなのです。有機酸の中の乳酸は、肝臓でしか分解できません。ところで窒素はタンパク質やペプチド、アミノ酸の構成成分ですが、分解途中にアミンやアンモニアを生成したり、酸素と結びついて硝酸や亜硝酸をつくります。これらは無機酸の類で、毒性が強く、中和するにはやはりアルカリのミネラルイオンが必要です。
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