主婦パートの起源

2012.01.28

主婦パートという雇用形態がつくられる前の女性の雇用・就業形態は何か。それはより古くは農業を含む自営労働などであろうが、主婦パートが誕生する一九五〇年代後半の雇用ということなら、臨時工と内職がその主流をなしていたと思われる。つまり、この二つの雇用・就業形態が主婦パートへと移行していったのである。このうち、臨時工は、正社員(当時「本工」と呼ばれていた)に登用されたり、社外工に取って代わられるなどして、一九六〇年代はじめに消滅した。

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また、内職も先細りしていったのだが、それは労働力不足に直面した企業が、主婦パートを雇用し始めたからだ。実は、ここに重要なポイントがある。臨時工にしても内職にしても、もともと正社員(本工)に比べて差別的といえる低い労働条件の働き方であったことだ。この被差別的な体質が、主婦パートという新しい雇用形態にもしっかりと引き継がれ、今日でもそれを引きずっているのである。では、主婦の就労ニーズは、今後、別の雇用形態に代替されるのか。その一つとして、在宅勤務といった一種の内職への先祖返りや、その後出現した派遣などがありうるだろう。しかし、主婦パートという半世紀以上も継続した雇用形態が分解するまでにはいたっていない。なぜだろうか。