外資系投資顧問会社の年金受託も好調だ。シュローダー投信投資顧問やマーキュリー投資顧問、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントなどは最近急速に受託残高を増やしており、すでに国内年金資産シェアで一五位以内に入っている。モルガン信託や日本バンカーズ・トラストなど外資系信託の受託額も急増している。年金スポンサーは親会社の取引関係などで委託先を決めているケースが多かったが、徐々に運用本意の姿勢にシフトしつつある。将来は外資系運用機関の年金受託シェアが全体の五割以上を占めるという事態もそれほど非現実的な予想ではないかもしれない。保険の分野では外資系が保険市場を席巻するという事態は考えにくいものの、外資系のプレゼンスは今よりも確実に高まるだろう。今後は一からの進出ではなく、既存会社との提携などにより日本市場で存在感を増していくことが予想される。場合によっては、経営危機に陥った既存生命保険の「救済」をテコにして販売チャネルを手に入れる外資が出てくるかもしれない。日本に進出している外資系の保険会社で、販売チャネルがそれなりの規模になっているのはガン保険のアメリカンファミリーと損保のAIU、それに東邦生命の営業権を買ったGEキャピタル・エジソン生命くらいだ。さらに、既存生命保険の販売チャネルを獲得すれば、これまで外資系の参入が難しかった大企業マーケットへの道が開ける可能性もある。