業者の立場から見れば、買い希望のお客さんをTリバブルに紹介した(業界用語で「客付け」という)ことになります。Tリバブルはここでは「元付け業者」ということになります。「こんな買い付けを向こうの業者(ここでは売り主担当の業者という意味)に流したら、むこうさん、あきれるだろうな」というのが私のその時の気持ちでした。とはいっても、これは仕事です。最低限やることだけはやらなければなりません。そして、その時の心の中に、わずかではありますが、「もしかしたら決まるかも知れない」という気持ちがあったのも確かです。Kさん自身も今後の交渉次第では多少金額を上乗せしても構わないといったそぶりを見せていたのを思い出すと、一応話だけは通しておこうと思い、FAXでKさんから預かった買付証明書を送り、電話でTリバブルのこの物件の担当者(物件ごとに担当者が決まっている)に連絡を取ってみました。すると、やはりTリバブルの担当者も、「カンベンしてよ、その金額じゃあ、ウチに売却を依頼してくれた売り主も納得してくんないよ。一応話だけはしてみるけどさ。もう少し、こなれた金額になったらまた電話してよ」という返事でした。私の流した買い付け金額そのものも、本当に買い主から提示された額なのか疑っている様子さえありました。「やっぱりそうだよなあ」と私も思いつつ、翌日、Kさんにその旨を伝えたところ、「そんなら3100万円で交渉してみてよ」という言葉が返ってきました。再度、Tリバブルに電話し、担当者に話すと、「その金額でも難しいけど、とりあえず交渉してみるよ」とのこと。